2024年9月26日
「記念日の花」
その日早めに仕事を終え花屋に向かった。少ないこずかいで出来るだけの花をと意気込んで、バラの花を10本買った。
持って帰るのが少し恥ずかしかった。家の近くまで来た時、幼稚園児とおばあさんと一緒に歩いていた。
追い越した時、花を見たその子は「誰にあげるんだろう」と言い、おばあさんは「奥さんか、恋人かねぇ」と言った。
その後二人で、「幸せだねえ」と笑った。見ただけで人を幸せにする花の力に脱帽した。」(日本花卉普及センター「花にまつわるちょっといい話」大賞作品)
いい話ですね~。写真:プリムラポリアンサ・バラ咲き